先日、ある方からご助言を戴きまして、「こんなに広い敷地があっていい所なんだから、山菜を育て採取できるようにすれば、首都圏から見えるお客様に絶対喜ばれると思うよ」と言われて、「じゃあ、まずは椎茸作りから挑戦しよう!」という事になりました。

聞けば、従業員の中には芸達者がいて、椎茸作りの経験のある人も数名いました。父親が椎茸作りの資格を持っていた!という人もいましたよ、やはり秩父だなあ。

クヌギ・ナラ等の広葉樹(当館の敷地内で伐採したもの)、駒打ち専用ドリル、椎茸菌の駒、以上を調達して、作業開始です! 何だか、田舎暮らしのようなホテルになってきましたね。椎茸がたくさん取れたら、皆様にお裾分け致しますので、楽しみにしていてくださいね。

今年の冬に伐採したクヌギ(ホテルの敷地内)を玉切り(小さく切ること)にして、椎茸ドリルという専用ドリルで20㎝間隔で穴を空けます。

これが空け終わったところ、たくさん穴が空いているのがわかりますか?

縦横逆でごめんなさい。ネットで購入した種(通称、コマ)がこれです。これで800コマも入っています。8,000円くらい、1コマ10円ということかあ。

箱から出したところ、ぎっしり詰まっています。へえ、これで400コマもあるのかあ、どれどれ開けてみましょうか。

ずいぶんと頑丈な袋に入っていますね、なかなか空かないので、ドリルで穴をあけて上部を開けました。コマが見えますか?白い胞子みたいなものが綿あめ状に繁茂しています。

一コマ出して、穴に差し込んで、トンカチで埋め込みます。通称、コマ打ちという作業です。これを800コマ入れていきます。

真ん中のコマ打ちし終わったのがわかりますか?きれいにはまっています。

今年はひとまず、14本800個をコマうちして仮置き、榾木(ほだぎ、打ち込んだコマから、クヌギ全体に菌を蔓延させたもの)になるまで、湿度を保って日陰でしばらく敷地内の林に置きます。

このまま置いて、榾木ほたぎになった後、立てかけてふた夏過ごし、秋口、だから来年の秋以降から3年間くらい、順次原木椎茸ができあがるそうです。みんなの協力のおかげで意外と簡単に済みました。。楽しみですね。地元のお世話になっている方と話したら、「キノコやでもやるんかい?」と言われて、大笑いしました。