美の山の散策路、花の森から花のお便りです。山野草をご紹介始めてから1か月が経ち、わからないなりに毎週見ていると、その季節ごとに、植物の系統があるような気がします。この季節にはこの花が咲く理由、自然の摂理があるのだなあと感じます。皆様もぜひ、美の山の花の森にお出かけください。宿泊中の方は、「絶景」看板から大展望を合わせてご覧くださいね。

散策路は敷地入口の少し上、関東ふれあいの道の登山道も兼ねています。道順がお分かりにならない方は、係にお気軽にお尋ねくださいね。係が道順をご案内致します。森の中はいつも快適です。

二人静フタリシズカ、杉林の小道で。花が二輪立っていて、本当に二人で静かに立っているような、ステキな山野草です。

菖蒲アヤメ、イリスアルビカンス、進入路の側道で、

これもアジサイの仲間、柏葉紫陽花カシワバアジサイ、ホテル入口の新しい花壇で、

駐車場の藤棚、見事でしたが、さすがにピークは過ぎましたね。先日RV車の方が藤棚横に停車して、記念撮影していました。

紫蘭シラン、藤棚下で、この紫色もきれいですね、

駐車場の外周に咲く、サツキと小手毬、満開を過ぎました。八重桜もすっかり葉桜です。

金魚草キンギョソウ、別名ドラゴンフラワー、アンテリナム。名前通り金魚のような花を咲かせています。温泉下の日陰地で、

春紫苑ハルジオン、別名貧乏草。春の代表的野草ですね。法面の全般で見られます。繁殖力が強い草ですよね。

ちょうど一年前に伐採し、落ち葉を拾った杉林。去年とは別の様。杉の葉は油分が多く、密植した杉林は日差しも入らず風通しも悪いくて不毛でしたが、今は色々な表情を見せてくれています。

擬宝珠ギボウシ、これも山菜だそうで、おひたしや和え物、サラダにもいいそうです。

法面のつつじが真っ白で、五月晴れの太陽に当たり眩しさもひときわです。ギリシャのエーゲ海に林立する白い家を思い出しました。

桐、大きくなりすぎたので2年前に下枝を切りましたが、生命力が強く花を旺盛につけています。女の子が生まれると桐を植え、お嫁に行く時に桐箪笥を作って嫁入り道具として持たせたという逸話があります。それだけ成長が早く水を吸い上げる力が強い、水分が多いので火事に強い定評があります。今の時期に山にこの色が見えるのは桐です。

昨年、みんなで植えたアジサイの苗木、一年たってもあまり大きくなりませんが、しっかり生きています。土が少ないので成長が遅いですね。植栽管理チームが毎日法面の草刈りに追われています。

クリーム色の花の、水木ミズキ、桐と同じく山の中で大木に白っぽい花を咲かせているのは水木です。白いのでとても目立ちます。名前通り、水を吸い上げる力が強く、枝を切ると水分がしみ出してくるそうです。どんな味がするのか今度試してみますね。

ホテルの南側は、花街道のようです。さつきとコデマリのオンパレードです。

ナデシコやビオラがよくもっています。夜間は冷えるので、天然の冷蔵庫なのかも。向こう側に見える赤松は、大分芽が伸びてきました。今週、松師の泉口さんが来て「緑掻き」をすると、先ほど電話が入りました。松が50本以上あるので世話は大変です。

池の蓮が、先週に引き続きキレイに咲いています。お釈迦様をつい思い出しますね。