こんにちわ。今日は「秩父ってのどかだなあ」というお話を一つ。
昨日、この7月に退職する社員の送別会をしたのですが、めったに皆で話すという機会も仕事がらなく、何かのはずみで、田舎の放送の話になりました。この放送はお昼のサイレン、夕方17時に音楽がなって「もう帰りましょ」という合図が鳴ったり、行方不明のおばあちゃんがいればそのお知らせ等、役場から住民に伝えたい事を放送で伝えるもので、日本の田舎は割合多く使用している手段です。都会の人には考えられませんが、田舎育ちの方ならごく身近と思います。
「昨日さあ、山登りで取材していたら、びっくりしたよ。日曜日の参議院選の結果を、だれが何票獲得したというのをいちいちずーっと村内放送するんだね」(おじさん)
「ええ、そうですよ。私だって放送があればちゃんと聞きますよ。」(くみりん 30代主婦)
「おー、そういえば、一緒に登ってた玉ちゃん(元従業員 30代)もだまって聞いてたなあ。なるほどなあ、こっちの人って放送があるとしゃべってる最中でもだまって放送聴くように習慣づいているんだね、なるほどなるほど・・・。」(おじさん)
「えー、私はそんなの聞いたことないです」(ひろえさん 一番先輩)
「あっそうか、ひろえさんは秩父の街中で屋台町だから村内放送ないんだ」同じ秩父でも秩父中心部の街中は違うんです。
「近所のおじいさんなんか、放送が始まるとわざわざ外に出てきてじーっと聞いてますよ」(くみりん)
「へえ~」(一同)
田舎の方は、謹直というかまじめというか、でも何だかのどかだと思いません? 情報社会で、TVやネットで投票結果なんてすぐわかるのに、わざわざ放送しなくったっていいじゃんと思いますが、それをじっーと聞く人たちがたくさんいるわけです。私は、大変考えさせられたというか、なるほど、昔ながらの文化を持つ田舎の人たちは実直だなあと、大変関心した次第です、はい。
「ところで、あやちゃん(20歳のホープ)ちの両神も村内放送ってあるんでしょ?」(おじさん)
「うちの方は、放送設備が家の中にあるんです」
「????」(一同)
「そうそう、小鹿野町は屋外のスピーカでなくて、家の中に有線放送があって役場から流れてくるんですよ」(ひろえさん、ご主人が小鹿野町出身)
「なに?そりゃすごい!ほんとか? なるほど、山あいで放送すると、音が回って反響しちゃうから放送の内容がわからないんだ、なるほどねえ・・・」(おじさん)
所変われば品変わる、しかし、一家に一台放送設備があって、役場からのお知らせが毎日のように定期的に流れてくるのを想像したら、益々感慨深くなったのは私だけかなあ・・・。
田舎の暮らしののどかさ、ほのぼのさをご披露しました。都会と田舎に住んでいる人のDNAって絶対違うと思うなあ・・・。
では、また。